簿記1級

日商1級の受験体験談~独学失敗から合格までの道のり~

投稿日:2018年10月9日 更新日:

簿記1級の受験体験談・独学失敗から合格までの道のり

簿記講師 みのり
ご覧頂きありがとうございます。この記事は、現役の簿記講師の「みのり」が執筆しています。

この記事では、私自身が2015年に日商簿記1級に合格するまでの体験記を掲載しています。

「簿記1級に独学でチャレンジ」→「挫折」→「簿記1級講座を受講」→「全経上級に合格」→「ブランク」→「日商1級に合格」と、決して自慢できるような道のりでありません。

むしろ簿記講師として公開するのは恥ずかしい部分もありますが、今から簿記資格にチャレンジする方の参考になれば幸いです。

全経上級の合格体験記については、「全経上級に受験・合格したときの記録と勉強法。過去問対策は必須!」の記事で詳しく紹介しています。

日商簿記2級合格、簿記講師として勤務するまで

最初に簿記の資格を取ったのは、日商簿記2級でした。

きっかけは、将来経理事務として働きたいと思っていたからです。

経理事務職を目指す事を考えると、簿記3級よりも2級を取得したいおいた方が有利だと思い、3級は受験せずに2級をいきなり受験することにしました。

当時は働いていましたが、独身で家で勉強する時間が多く取れたので、1回の受験で合格することが出来ました。

2級合格をきっかけに、簿記講師として勤務

簿記2級の資格を取るために勉強したとき、簿記の面白さにすっかりはまってしまいました。

簿記に関係する仕事をしたいと思っていましたが、当時の私は経理事務や税理士事務所勤務くらいしか思いつきませんでした。

ちょうど同じタイミングで、知り合いの方にたまたま「簿記が好きなら、簿記講師の仕事を手伝ってみないか」との誘いを受けて、2つ返事で引き受けました。

簿記2級の知識で人に教える事に不安はありましたが、他の簿記講師の先輩に教えてもらいつつ、簿記3級講座をサポートするところから始めて、簿記講師として少しづつ成長していくことが出来ました。

しかし、人に教えるのであれば、なおさら深い知識を持っておくに越したことはありません。

簿記が好きなので、簿記講師としてこの先ずっと仕事をしていきたいと思っています。

そこで、簿記1級にチャレンジすることにしました。

2010年末、簿記1級を独学で勉強開始

簿記2級を独学で合格していたことと、簿記講師の仕事で知識を得ていたことから、簿記1級も独学でチャレンジすることにしました。

(簿記1級の講座は20万円近くかかるので、ケチったとも言えます…)

しかし、簿記1級のボリュームは想像以上に多く、1つ1つの論点の習得にかなりの時間がかかりました。

簿記2級を勉強した人であれば、「商業簿記」→「工業簿記」の順番で勉強した時、「工業簿記を勉強していたら、商業簿記のこと、すっかり忘れちゃった☆」という経験があると思います。

簿記講師として教えていても、良く聞く悩みです。

それを防ぐため、簿記は繰り返し学習で知識を定着させることが大事だと思っています。

自分が勉強していても、簿記を教えていても、この「繰り返し学習」をするたびに実力がついていくのが分かります。

しかし、簿記2級は「商業簿記」「工業簿記」の2科目だったのが、簿記1級になると「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の4科目になります。

簿記が繰り返し学習が大事だという事は、頭で分かっていたはずなのですが、独学はどうしても習得に時間がかかります。

1科目のボリュームも多いので、テキストを1回流すだけでも相当な時間がかかってしまいました。

独学の挫折、受験の失敗

結局、7ヶ月間独学で勉強し、試験に挑むも惨敗でした。

もし、仕事をせずに試験だけに集中出来る環境であれば、引き続き独学を考えたかもしれません。

しかし、簿記1級の独学ではとにかく時間がかかりすぎて、今の自分には無理だと痛感しました。

そして試験の翌日には、簿記1級の講座情報を探しまくっていました。

ネットでの情報収集はもちろん、簿記講師のネットワークを通じて各学校の評判を集め、1級取得者に色々とアドバイスを受けることも出来ました。

この時の簿記1級の講座選びについては「簿記講師が教える、日商簿記1級を目指すなら、学校はこの3択!!」の記事で詳しく紹介しています。

最終的に、TACのDVD通信講座を受講しました。(今のようにフリーwifiなどのネット環境が整っていれば、Web講座の方がオススメです)

 

2012年に全経上級 合格するまで

2011年6月からTACのDVDを受講し、約8ヶ月後の2012年2月に全経上級を受験、合格しました。

事前に独学で勉強していたステータスもあると思いますが、働きながらも約半年間集中して勉強することで、日商簿記1級の合格が見えるレベルになりました。

働きながら1から勉強するのであれば、少なくとも1年間は勉強期間が必要だと考えておいた方が良いと思います。

簿記1級の学習時間に関しては、「簿記1級の勉強時間、平均はどのくらい?最短合格を目指すポイント」の記事で紹介しています。

 

全経上級の基本的な学習は、TACの日商簿記1級のDVD講座で学習しましたが、試験の特徴は範囲が異なる部分を補うため、ネットスクールの全経上級講座を、試験前に受講しました。

全経上級に関しては、日商簿記1級より問題が解きやすく、合格しやすい試験です。

税理士の受験資格も得られるため、税理士を目標としている人は受験をおススメします。

全経上級の受験体験記は、「全経上級に受験・合格したときの記録と勉強法。過去問対策は必須!」の記事で詳しく紹介しています。

 

全経上級に合格後、受験から遠のいてしまう

2012年2月に全経上級に合格したことで、次の6月の日商1級合格も見えてきました。

しかし、第2子の出産時期と重なり6月の受験は見送ることにしました。

さらに仕事に復帰後は仕事・育児の両立に追われてしまい、受験から遠のいてしまいます。

全経上級を取得したことで、少し満足してしまった部分もあったかもしれません。

今思えば、せっかく勉強したのにもったい無かったと思いますが、小さい我が子とゆっくり過ごすためには、良かったと思います。

 

2015年に日商1級 合格するまで

仕事復帰をして、子供も少しずつ大きくなるにつれて、やはり日商簿記1級に再チャレンジしたい気持ちが芽生えてきました。

同程度の難易度の資格とはいえ、全経上級と日商簿記1級ではネームバリューが大きく違います

「全経上級を取得しています」

と言っても、「はぁ…(?)」という反応がほとんどです。

全経上級を取得することで、簿記の知識は確実に深まったと思います。

しかし、簿記講師として信頼を得つつ仕事を得るためには、やはり認知度の高い日商簿記1級の資格が欲しいと思いました。

そこで、2015年6月の合格を目指し、2014年11月に再度勉強を開始しました。

再勉強するも、ほぼ1からやり直しで受験見送り

1年半ぶりに簿記1級の勉強を開始するも、残念ながら考えていた以上に「すっかり忘れて」しまっていました。

半年間で取り戻せるだろうと、2015年6月の受験を考えていましたが、勉強が間に合わず2015年11月に目標を修正しました。

また、試験改正で論点が新しくなっている部分もあり、テキストを2冊、新しく買い換えました。

簿記1級の受験は長引くと、試験改正などで論点が追加されるなどの不利な部分が多いので、やはり短期集中がオススメです。

私を反面教師にしてください(涙)

2015年 11月、2度目の受験で日商簿記1級

2010年に独学で勉強を初めてから、長くなってしまいましたが、2015年11月に、2度目の受験で簿記1級に合格することが出来ました。

簿記講師 みのり
この記事を書いていて、丸5年もかかっていることに自分でも驚いています…。

決して自慢できるような道のりでは無く、むしろ簿記講師として仕事をしている以上、公開するのがお恥ずかしい道のりでもあります。

しかし、5年間試行錯誤して簿記の勉強をしてきた経験は、今の簿記講師としての仕事に大いに役立っていると思います。

「合格を目指して必死に勉強している気持ち」

「なかなか理解できずに苦しむ気持ち」

「努力したのに不合格で悔しい気持ち」

…など、簿記の勉強で感じる不安や辛さ・苦しみをこの期間で私も味わいました。

受験者の気持ちが分かるからこそ、少しでも楽しく勉強出来て、皆様が合格出来るように、試行錯誤して今仕事に取り組んでいるところです。

この時に簿記の学校をリサーチした情報が、当サイトで公開している情報の元にもなっています。

この記事と当サイトが、少しでも簿記を勉強する方のお役に立てば幸いです。

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