事務職に必要なスキルと言えば、大きく分けて簿記やパソコンなどの「技術的なスキル」と「ビジネスマナーやコミニケーション能力」などのスキルに分けられます。
技術的なスキルは、経験があればその経験がアピール材料になりますが、未経験であれば資格を取るなどして、採用担当者に能力がわかるようにすると良いでしょう。
事務職に必要な技術的スキル
簿記の知識
事務職に必要なスキルと言えば、簿記の知識があります。
会社にとって、「1年間でどれだけの利益を得たのか」「現在どれぐらいの資産や債務があるのか」というのは、とても重要な情報ですよね。
それらの数字をはっきりさせるために、会社は損益計算書(利益を表す書類)や貸借対照表(資産や債務を表す書類)といった財務諸表と呼ばれる書類を作ります。
財務諸表を作るためには、会社で日々発生するいろいろな取引を1件1件記録して整理する必要があります。
この、日々の取引の記録から財務諸表などの書類を作るための知識を、「簿記」と言います。
事務職の中でも、経理事務職は取引の記録~決算書類作成の作業を主に行いますので、特に経理事務職を目指す方には必須の知識です。
また、事務職経験者であっても、今後経理事務職にスキルアップしたいと言う方は、より簿記の知識を磨くと有利です。
実務経験以外で簿記のスキルを証明するには、簿記検定試験を受験し資格を取得することが有効です。
簿記検定試験は、3級・2級・1級があります。一般事務職であれば3級・経理事務職であれば2級を目指す方が多いです。
各級の難易度は「簿記3級・2級・1級の違い、難易度を徹底比較!【簿記講師の解説】を参考にしてください。
パソコンの技術
現在は、パソコンを使って様々な処理を行いますので、事務職全般でパソコンスキルは必須となっています。
通常、事務職で求められるパソコンスキルと言えば、Word(ワード)とExcel(エクセル)を指しますので、この2つは習得しておきましょう。
また、営業事務など企画書やプレゼンテーション資料を作る仕事が多い場合は、PowerPoint(パワーポイント)も習得しておくと有利です。
ちなみに、PowerPointはWordが使えれば、そんなに難しくはありません。
他のライバルと差をつけるためにも、PowerPointの知識を身に付けておくのはオススメです。
ビジネスマナーとコミュニケーションスキル
事務職はお客様と接することも多く、また社内の職員とやり取りをする機会も多い職業です。
いわば、仕事にかかわる方々をサポートする縁の下の力持ちのような仕事でもあります。
そのため事務職は、人と人と円滑につなぐため、コミニケーションスキルが必要になります。
また、事務職の仕事は幅広い仕事を任されることが多いです。
その中で、電話応対であったり、お客様の案内やお茶出しなどのマナーが大事な仕事をまかされることあります。
そのため、電話応対のマナーであったり、正しい敬語の使い方であったり、お茶出しのマナーであったり、それらのビジネスマナーを習得しておく必要があります。
未経験者の方は、案外このビジネスマナー部分に不安を感じる方もいらっしゃいます。
秘書検定や、サービス接遇検定など、ビジネスマナーが習得できる資格もあるので、自信が無い方にはおすすめします。