簿記2級

簿記2級は難しくなった?合格率の推移を見ながら、簿記講師が解説します。

投稿日:2018年10月15日 更新日:

簿記2級は難しくなった?合格率の推移を見ながら、簿記講師が解説します。

簿記講師 みのり
ご覧頂きありがとうございます。この記事は、現役の簿記講師の「みのり」が執筆しています。

最近は簿記2級の受験者から「簿記2級の試験が難しくなった!」という嘆きの声を聞くようになりました。

難しくなったと言われる原因は、2016年~2018年にかけて簿記2級試験の大幅な改訂が行われたからです。

この記事では、簿記講師の目線で、2020年9月現在「簿記2級は難しくなったのか」「以前と今の合格率の推移」「簿記2級にチャレンジする価値はあるのか」を紹介していきます。

 

簿記2級が難しくなったと言われる理由

「簿記2級が難化した」と言われる理由は、2016年~2018年にかけて簿記2級試験の大幅な改訂が行われたからです。

商業簿記2級のボリュームが約1.5倍に増えた

改訂以前に比べ、いくつか削除された論点もありますが、多くの論点が追加になりました。

そのため、2級の商業簿記のボリュームが1.5倍に増えています。

「勉強しないといけない量が増えた=難しくなった」と感じるのが、難しくなったと言われる1つの理由です。

試験の改定が行われたのは、商業簿記の科目のみで、工業簿記は変更ありません。

商業簿記2級の範囲に、1級の論点が追加された

商業簿記2級の範囲に追加された論点は、もともと簿記1級の出題範囲でした。

例えば「連結会計」「電子記録債権」「圧縮記帳」などですが、言葉を聞いても「は?」と思われるでしょう。

聞きなれないこれらの論点が追加されたことも「難しくなった」と言われる理由の1つです。

ただ、1級の論点が2級に追加されたといっても、問題の難易度は1級よりはるかに易しく、2級では基本的な問題が出題されますのでご安心下さい。

簿記2級の改訂に関しては「日商簿記2級の出題区分改定を紹介」の記事で詳しく紹介しています。

簿記講師 みのり
ボリュームが増えて、難しい論点が追加されたことで「難しくなった」と言われる簿記ですが、実は「合格出来る可能性」に大きな変化はないんです。次に近年の合格率をチェックしてみましょう!

 

簿記2級への合格は難しくなった?実際の合格率の変化

簿記2級は、学習ボリュームが増えて、聞きなれない問題も増えたので難しくなったと言われます。

確かにボリュームが多くなった分、以前より受験者の負担は増えてしまいました。

ただ「簿記2級に合格することが難しくなった」わけではありません

試験改訂前と改訂後の簿記2級合格率の変化

まずは「試験改訂後」の簿記2級合格率をチェックしてみましょう。

試験月合格率実受験者数合格者数
2016年6月25.8%44,36411,424
2016年11月13.4%56,5307,588
2017年2月25.0%60,23815,075
2017年6月47.5%43,76720,790
2017年11月21.2%47,91710,171
2018年2月29.6%48,53314,384
2018年6月15.6%38,3525,964

合格率をみると「最低13.4~最高47.5」と、受験回によってバラバラですよね。

簿記2級・3級の合格率の特徴として、受験回によって問題の難易度に差があり「合格率も受験回によって変化が激しい」です。

簿記講師 みのり
難易度や合格率に差があるのは、受験者として改善して欲しいですよね…。

受験回によって「難易度・合格率に差がある」のを前提に、試験改訂前と試験改訂後の合格率の平均を見比べてみましょう。

合格率は、試験改定前も改定後もほぼ変わらない

試験の改訂前と、改訂後の合格率の比較表です。

 合格率実受験者数合格者数
試験改訂25.4%383,38697,442
試験改訂25.1%339,70185,396

データは改訂前(136回~142回)、改訂後(143回~149回)の、それぞれ7回分の受験データの平均です。

見比べてみると、改訂前の合格率が25.4%、改訂後の合格率が25.1%と、ほとんど変わっていないんです。

試験回によって難しい回(合格率の低い回)、簡単な回(合格率の高い回)はありますが、改訂前と改訂後で「簿記2級に合格することが難しくなった」わけではありません

学習ボリュームは以前より増えてしいましたが、しっかり勉強すれば簿記2級は、ちゃんと合格出来る資格です。

試験に合格することが難しくなってしまうと、受験者も減ってしまい主催者も困りますよね。中には難しい問題もありますが、基本的な問題でちゃんと点が取れるよう、工夫されているんですよ。

簿記2級の価値は高まるので、諦めずにチャレンジを!

合格率は変わりませんが、学習ボリュームが増えたために悩む人もいると思います。

簿記2級の今回の試験問題の改訂の大きな理由の1つが「簿記2級が現在の実務で役に立つように」です。

今の時代に使わないような古い論点は削除され、より実務的な論点が厳選して追加されました。

そのため「以前の簿記2級」よりも「今の簿記2級」を勉強した方は、現在社会で役に立つ知識が身に付きます。

そして「簿記2級」を保有している方は、価値が高まることも確実です。

ぜひ、諦めずにチャレンジしましょう!

簿記講師 みのり
2018年6月以降に簿記2級を目指す方は、受験者にとってチャンスでもあります!次にその理由を説明します。

2018年6月以降は、受験者にとってチャンス

大幅な試験改訂も、2018年6月をもって終了となりました。

大幅な改訂の時期に受験をしてきた方々は「1度不合格になって再チャレンジしようとしたら、試験範囲がさらに広がって勉強のやり直しになった」など、本当に大変だったと思います。

今後は、今までのように試験範囲がどんどん追加されることはありません。(小さな変更はあります)

そのため、2018年6月以降に受験をする人は、余計な心配をせず受験に専念することが出来ます。

また、試験の改訂時期は市販の教材や学校の簿記講座も最新版の作成に追われていましたが、それらも出そろい、教材や講座も充実してきています。

簿記2級の講座に関しては「簿記講師が教える、日商簿記2級のオススメ講座ベスト3!」の記事で詳しくご紹介しています。

簿記講師 みのり
[st_af id="3662"] [st-date]現在、簿記2級を目指す方はチャンスです。

簿記2級に合格して、価値のある人材として活躍されることを願っています!

 

 

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