簿記2級

簿記2級は難しくなった?合格率の推移を見ながら、簿記講師が解説します。

いつき
ご覧頂きありがとうございます、簿記講師の「いつき」です。

最近は簿記2級の受験者から「簿記2級の試験が難しくなった!」という嘆きの声を聞くようになりました。

この記事では、簿記講師の目線で、2024年3月現在「簿記2級は難しくなったのか」「以前と今の合格率の推移」「簿記2級にチャレンジする価値はあるのか」を紹介していきます。

 

簿記2級が難しくなったと言われる理由

「簿記2級が難化した」と言われる理由は、2016年より簿記2級試験の大幅な改訂が行われ、ボリュームが増えたことも原因の一つです。

商業簿記2級のボリュームが約1.5倍に増えた

改訂以前に比べ、いくつか削除された論点もありますが、多くの論点が追加になりました。

そのため、2級の商業簿記のボリュームが1.5倍に増えています。

「勉強しないといけない量が増えた=難しくなった」と感じるのが、難しくなったと言われる1つの理由です。

試験の改定が行われたのは、商業簿記の科目のみで、工業簿記は変更ありません。

商業簿記2級の範囲に、1級の論点が追加された

商業簿記2級の範囲に追加された論点は、もともと簿記1級の出題範囲でした。

「連結会計」「税効果会計」「圧縮記帳」など、難しい論点が追加されたことも「難しくなった」と言われる理由の1つです。

ただ、1級の論点が2級に追加されたといっても、問題の難易度は1級よりはるかに易しく、2級では基本的な問題が出題されますのでご安心下さい

いつき
ボリュームが増えて、難しい論点が追加されたことで「難しくなった」と言われる簿記ですが、実は「合格出来る可能性」に大きな変化はないんです。次に近年の合格率をチェックしてみましょう!

 

簿記2級への合格は難しくなった?実際の合格率の変化

簿記2級は、学習ボリュームが増えて、聞きなれない問題も増えたので難しくなったと言われます。

確かにボリュームが多くなった分、以前より受験者の負担は増えてしまいました。

ただ「簿記2級に合格することが難しくなった」わけではありません

試験改訂前の合格率

試験改正前(2016年以前)の10回分の平均合格率は「約26.5%」です。

試験回実受験者数合格者数合格率
14220162月70,40210,42114.8%
141201511月59,8017,04211.8%
14020156月47,48016,39534.5%
13920152月55,22512,05421.8%
138201411月54,18814,31826.4%
13720146月40,33013,95834.6%
13620142月55,96023,25441.6%
135201311月60,37713,60122.5%
13420136月42,7035,92013.9%
13320132月57,89827,53847.6%

合格率をみると「最低11.8~最高47.6%」と、受験回によってバラバラですが、日商簿記2級・3級の合格率の特徴として、受験回によって問題の難易度に差があります。

いつき
難易度や合格率に差があるのは、受験者として改善して欲しいですよね…。

次に、試験改正後の合格率を確認しましょう。

試験改訂後の合格率

試験改正後、直近10回分の平均合格率(統一試験)は「約22.6%」です。

試験改正前:約26.5%

試験改正後:約22.6%(約4%ダウン)

試験回実受験者数合格者数合格率
16320232月12,0332,98324.8%
162202211月15,5703,25720.9%
16120226月13,1183,52426.9%
16020222月17,4483,05717.5%
159202111月22,6266,93230.6%
15820216月22,7115,44024.0%
15720212月35,8983,0918.6%
156202011月39,8307,25518.2%
15420202月46,93913,40928.6%
153201911月48,74413,19527.1%
いつき
合格率が下がってる?これは統一試験(紙試験)のみなので、2020年に開始されたネット試験もあわせて考えましょう!

ネット試験開始後の合格率

試験改正後、ネット試験を含む2級試験の平均合格率(統一試験)は「約30.5%」です。

試験改正前:約26.5%

試験改正後:約30.5%(約4%アップ)

試験の改訂前と、改訂後の合格率の比較表です。

 

 合格率実受験者数合格者数
試験改訂26.5%554,364144,501
2023年4月現在
(ネット試験を含む)
30.5%831,539253,683

試験回によって難しい回(合格率の低い回)、簡単な回(合格率の高い回)はありますが、改訂前と改訂後で「簿記2級に合格することが難しくなった」わけではありません

学習ボリュームは以前より増えてしいましたが、しっかり勉強すれば簿記2級は、ちゃんと合格出来る資格です。

ネット試験と統一試験の合格率の差は、同じ程度になるようどんどん修正されていますが、今だネット試験の合格率の方が高い傾向にあり、活用するのも手だと思います。

あまりに試験に合格することが難しくなってしまうと、受験者も減ってしまい主催者も困りますよね。

中には難しい問題もありますが、基本的な問題でちゃんと点が取れるよう、工夫されていると思います。

簿記2級の価値は高まるので、諦めずにチャレンジを!

合格率は変わりませんが、学習ボリュームが増えたために悩む人もいると思います。

簿記2級の今回の試験問題の改訂の大きな理由の1つが「簿記2級が現在の実務で役に立つように」です。

今の時代に使わないような古い論点は削除され、より実務的な論点が厳選して追加されました。

そのため「以前の簿記2級」よりも「今の簿記2級」を勉強した方は、現在社会で役に立つ知識が身に付きます。

そして「簿記2級」を保有している方は、価値が高まることも確実です。

ぜひ、諦めずにチャレンジしましょう!

いつき
2018年6月以降に簿記2級を目指す方は、受験者にとってチャンスでもあります!次にその理由を説明します。

簿記2級の講座に関しては「簿記講師が教える、日商簿記2級のオススメ講座ベスト3!」の記事で詳しくご紹介しています。

いつき

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[st-date]現在、簿記2級を目指す方はチャンスです。

簿記2級に合格して、価値のある人材として活躍されることを願っています!

 

 

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