
この記事では、私が全経簿記の上級に合格した時の体験記と、使用した教材、勉強のポイントを紹介します。
全経上級を受験する人は、簿記の専門学校に通っている人か、税理士の受験資格を得るために受験する人だと思います。
税理士の受験資格を得るために受験する人は、日商簿記1級よりも対策しやすく合格率も高いので、全経上級はおすすめです!

両方受験してみて、全経上級がやはり対策しやすく、本番の問題も解きやすかったです。
もくじ
全経簿記 上級に合格するまで
全経上級を受験する人は、本命は「日商簿記1級」という方がほとんどですよね。
私も一番の目標は「日商簿記1級 合格」でした。
簿記1級の勉強を進つつ、簿記講師として実力をつけるために「全経上級」にもチャレンジしたくなり、受験することにしました。
(・・・本当は、日商簿記1級に落ちても全経上級に合格出来れば、少しは格好がつくかな、という下心があったことは否定しません・・・)
2012年2月に全経上級を受験・合格しましたが、その直前に受験した日商簿記1級は不合格でした。
全経簿記 上級と日商簿記1級の難易度比較
両方受験してみて、全経上級は試験対策もしやすく、本試験の問題も素直で解きやすかったです。
試験の範囲は大差ありませんので、受験するまでにかかる勉強時間は同程度必要だと思います。
しかし、日商簿記1級よりも素直で解きやすい問題が多い印象でした。
税理士の受験資格を目的に簿記を勉強している人は、全経上級も受験することをおススメします。
税理士の受験は5科目もあり長丁場になるので、受験資格は短期間でサクッと取得して次に行く方が効率的なので、日商簿記1級にこだわる必要はないと思います。
全経簿記 上級の勉強に使用したテキスト
簿記の学校の「簿記1級講座」は、日商簿記1級を対象としたコースばかりですが、全経上級も試験範囲は殆ど同じなので、十分に補えます。
日商簿記1級のおススメ講座に関しては、「簿記講師が教える、日商簿記1級を目指すなら、学校はこの3択!!」の記事で詳しく紹介しています。

私が受験したときは、「全経上級」の専門コースはありませんでしたが、現在ネットスクールでは「全経上級」の専門コースが開設されています。
税理士への受験資格を取得するために勉強している人は、「全経上級」コースの方が近道です。
過去問の対策は必須
ただ、日商簿記1級と全経上級では、問題の特徴や対策法が異なります。
そのため、日商簿記1級講座とは別に全経上級の「過去問題集」を購入して、対策しました。
全経上級は、日商簿記1級に比べ過去の類題が出題される傾向が高いので、過去問対策は必須です。
また、私はネットスクールの「全経上級 試験対策コース」を受講しました。
日商簿記1級との違いや、全経上級の対策を短時間で学習できるので、余裕があれば受講をオススメします。
勉強法のポイントは、過去問対策と理論対策
私が、全経上級を学習したときの勉強法と、ポイントを紹介します。
過去問の対策は必須
日商簿記1級と違い、全経上級は基本に忠実な素直な問題が多く、過去問の類題も良く見られます。
そのため、過去問対策は必須です。
日商簿記1級は、過去問で合格点が取れても本番で不合格になってしまう人も多いです。(私も含めて…)
しかし、全経上級は過去問で合格点が取れる実力がつけば、その実力が本番でも発揮できる場合が多いですよ。
理論問題、既出問題はチェックを
日商簿記1級の理論問題は、覚える量が膨大なわりに問題の予測がしずらいので、費用対効果を考えるとあまり勉強に時間を割くのはおススメしません。
しかし、全経上級の理論問題は、過去問の類題(全く同じ問題も)が出題されることも良く見られたので、対策がしやすいです。
ちなみに、私は過去10問の理論問題は暗記しましたが、本番でも2-3問は過去問で見かけた問題で得点出来ました。
全経簿記 上級合格後、日商簿記1級に合格
全経上級の合格後、日商簿記1級にもチャレンジし2015年に合格しました。
日商簿記1級の受験体験記は、「日商1級の受験体験談~独学失敗から合格までの道のり~」の記事で詳しく紹介しています。
