簿記1級

簿記1級の勉強時間、平均はどのくらい?最短合格を目指すポイント【簿記講師の解説】

いつき
ご覧頂きありがとうございます、簿記講師の「いつき」です。

この記事では、簿記1級を目指す方に「合格に必要な勉強時間」「最短合格のスケジュール」を紹介します。

いつき
実際に簿記1級を受験・合格した体験を交えて「勉強時間を短くするポイント」もご紹介します!
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簿記1級の平均的な勉強時間

日商簿記1級の合格に必要な平均勉強時間は、2級程度の知識を保有している人は「1200時間~2000時間」が目安です。

1日の学習時間で計算すると、「1年で合格レベルの実力をつけるには、1日平均5時間程度の学習が必要」ということになります。

1日の平均学習時間と、合格までの期間の目安

1日の平均学習時間1年間の学習時間合格までの期間の目安
2時間730時間2年~3年
3時間1095時間1年~2年
4時間1460時間1年~1年半
5時間1825時間1年
6時間2190時間半年~1年

2級を取得してからブランクがある人など、3級・2級の復習が必要な方は、復習に300時間程度かかると思って「1500時間~2300時間」を目安に考えると良いでしょう。

もちろん個人差はありますし、簿記1級の通学・通信講座を受講した人の時間になります。

独学の場合は効率的に学習を進めることが難しいため、より多くの時間が必要になります。

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すくなくとも、1年以上は簿記1級の学習に捧げる覚悟でいましょう!
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簿記1級の最短合格のスケジュール例

簿記1級の勉強時間の平均は「1200時間~2000時間」が目安でした。

そのため、簿記1級の最短合格する人の学習時間は「1200時間」が目安になります。

この1200時間の勉強時間を確保するための、社会人(平日に勉強時間が取りにくい人)と学生(平日も時間が取れる人)ごとのスケジュールをチェックしてみましょう。

社会人で最短合格を目指すスケジュール

社会人(平日に勉強時間が取りにくい人)の勉強時間のスケジュール例を見てみましょう。

社会人の勉強時間 

平日時間がとりにくい社会人の方であれば、平日の勉強時間を押さえ、土日に多めに確保することで、「1年間で1200時間程度の勉強時間」を確保することが出来ます。

  • 平日3時間×5日=15時間
  • 土日5時間×2日=10時間
いつき
社会人の場合は、最低1200時間の勉強時間を確保するために「最低1年間」は勉強期間が必要だと考えていた方が良いでしょう。

学生で最短合格を目指すスケジュール

学生(平日に勉強時間が取れる人)の勉強時間のスケジュールを見てみましょう。

平日も勉強時間がしっかり取れる方は、半年間で1200時間の勉強期間を確保することが出来ます。

 

学生の勉強時間(半年で合格を目指す) 

半年間で合格を目指す場合は、1日7間程度の学習を行うことで「半年間で1274時間程度の勉強時間」を確保することが出来ます。

  • 1日7時間×182日=1274時間/年

ゆっくり確実に勉強したい方は、1年間の勉強期間を確保しておくと、より確実でしょう

 

学生の勉強時間(1年で合格を目指す) 

1年間で合格を目指す場合は、1日3.5間程度の学習を行うことで「1年間で1277時間程度の勉強時間」を確保することが出来ます。

  • 1日3.5時間×365日=1277.5時間/年

 

簿記1級の勉強時間を短くするためのポイント

いつき
私が簿記1級の受験生時代に、気を付けたポイントを紹介します。

独学で頑張ろうとしない

実は私、簿記講師としてお恥ずかしい話ですが、独学で簿記1級を目指して失敗した過去があります。

社会人ながらも1年間、2000時間以上をかけて独学で勉強しましたが、まったく合格点に及びませんでした。

試しにダメもとで受験するも、30点位しか取れず、圧倒的不合格…(T_T)

いつき
簿記2級は独学でも高得点で合格できたので、うぬぼれてしまってたんですね…(T_T)

今思えば多くの時間を碁聖にして、苦しまないで良いところで苦しんでしまったと後悔しています。

簿記1級は、ただでさえ多くの勉強時間が必要な資格です。

簿記1級を、独学か簿記講座を受講するかを聞かれたら、圧倒的に受講するほうをおすすめします!

いつき
簿記講師をして10年以上たちますが、知人の簿記講師を含め、簿記1級を独学で合格した人に一度も出会ったことがありません…
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忘却との戦い!忘却曲線を意識する

簿記だけでなく、覚える量が多い試験は「忘却」との戦いです。

1週間かけてマスターした論点を、1ヶ月後に見直したら「99%忘れてた」なんてことがザラにあります。

そんなことを繰り返していたら、いつまでたっても全部の試験範囲を覚えるのは無理!

そこで、なるべく「忘れない」テクニックとして、エビングハウスの忘却曲線をご存知の方もいらっしゃると思います。

簿記の学習で効果的なエビングハウスの忘却曲線

図の通り、せっかく100%覚えても、人間は1日経つと「75%忘れちゃう」という恐ろしいものです。

なので、完全に忘れないために、「1日後に復習」「3日後に復習」「7日後に復習」と、復習を繰り返すことで知識を定着する方法です。

テキストをどんどん進めたい!と焦って復習をおろそかにすると、また1からやり直しで結局時間の無駄になります。

簿記1級のようにボリュームが多い試験は、忘却曲線を意識して学習することで、結果勉強にかかる時間を短縮することが出来るので、おすすめです。

いつき
テキストをどんどん進めたい!と焦って復習をおろそかにすると、また1からやり直しで結局時間の無駄になります。

会計学の理論対策はスキマ時間!時間を取り過ぎない

簿記1級の受験者を悩ませる理論問題ですが、実は私、ほとんど対策していません…

よく言われるように、企業会計原則や、企業会計基準を暗記したり、読み込むこともしていません(>_<)

理論を完璧に覚えよう、暗記しようとすると膨大な時間がかかります。

試験に受かることを考えると、学習量に対する点数の、費用対効果がとても悪いです。

過去問から同じ問題が出る確率も低いので、理論に関しては、過去問対策もあまり効果はありません(一応過去問は解きました)

そこで、「机に向かえる時間は理論・暗記以外の学習」「机に向かえない通勤などのスキマ時間は理論・暗記をする」ことにしました。

学習時間に余裕がある方は、もちろん理論対策も行うに越したことはありませんが、私のように時間がギリギリの方は、割り切った学習も時には必要だと思います。

いつき
ちなみに全経上級は、理論問題の一定数が過去問からの出題だったので、きちんと対策しました!

簿記1級は難問資格ですが、受験する方の参考になれば幸いです!

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