皆さんは、「1月が31日まで、2月が28日まで、3月が31日まで…」のように、各月の日数を数えるとき、日数が少ない月・多い月をどのように覚えていますか?
簿記の問題でも、この日数計算は良く出てきますよね。皆さん色々な覚え方をしていて、とても面白いです。
拳をグーにして考える方法
これが一番多い考え方です。
拳をグーにすると、骨が出る部分を指と指の間の窪む部分がありますよね。その凸凹を各月に見立てる考え方です。
まずは、人差し指から小指に向けて凸凹にあわせて月を数えて行きます。
小指まで来たら、次は小指から人差し指に向けて月を数えて行きます。
すると、凸の部分に当たる月(1・3・5・7・8・10・12月)と凹の部分に当たる月(2・4・6・9・11月)に分かれます。
凸…31日(日数が多い)
凹…30日(日数が少ない・2月は28日)
という覚え方です。
西向く士(ニシムクサムライ)で覚える方法
次に多いのが、「西向く士(ニシムクサムライ)」という語呂合わせで覚える方です。
ニ…2
シ…4
ム…6
ク…9
士(サムライ)…11
※士の漢字が、縦書きの漢数字の11に見えるから
この、「ニシムクサムライ=2・4・6・9・11」の月が日数が少ない(30日or2月は28日)と覚えるやり方です。
簿記で良く出てくる、端数計算の例題
簿記の問題で日数計算が必要なシーンと言えば、苦手な方も多い端数利息の計算問題ですね。
端数利息の例題
かつて売買目的のため額面100円につき96円で購入していた額面10,000円の社債を、5月15日に額面100円につき97円で売却し、端数利息とともに現金で受け取った。なお、利率は年7.3%、利払い日は12月末(年1回)で、端数利息は1年365日として日割り計算する。(会計期間は、1月1日~12月31日である)
この場合、利息が日割り計算であるため、まずは利払い日の翌日(1月1日)から売却日(5月15日)までの日数を計算する必要があります。
※簿記の端数利息の計算は、通常利払い日の翌日から計算します。
通常の流れで考えると、以下のような考えの流れになります。
(1)日数の計算
- 1月は31日までなので、31日間
- 2月は28日までなので、28日間
- 3月は31日までなので、31日間
- 4月は30日までなので、30日間
- 5月は15日売却なので、15日間
- 31日+28日+31日+30日+15日=135日
(2)年利息の計算
10,000×7.3%=730円
(3)端数利息の計算
730円×135日÷365日=270円
電卓の「日数計算」機能が便利で速い!
日数の考え方では無いのですが、電卓の中には「日数計算」機能が搭載されたものがあります。
この機能を使うと、数秒で日数計算できるので、簿記検定試験の時はとても便利です。
ご自身の電卓を、一度チェックしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、試験の本番でも使用が許可されている機能です。
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