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簿記の勉強、独学と通学はどっちがおすすめ?簿記講師の解説

投稿日:2017年4月20日 更新日:

簿記の勉強、独学と通学はどっちがおすすめ?簿記講師の解説

簿記講師 みのり
ご覧頂きありがとうございます。この記事は、現役の簿記講師の「みのり」が執筆しています。

この記事では、簿記の勉強を「独学」でするのか「習う(通学・通信)」のかを迷っている方向けに、「独学でも合格は可能か」「独学者の合格率」「独学のメリット・デメリット」を紹介します。

 

簿記は独学でも合格出来る?

簿記の資格を取りたい!

・・・という方にとって、まず悩むのが『独学』で学習するのか、学校やスクールに通って『通学』で学習するのかだと思います。

ここで言う『通学』とは、いわゆる学校やスクールに直接通う通学はもちろん、自宅で学習可能な通信教育やWeb学習・ビデオ学習・DVD学習を含む、専門の講師に『習う』形態を全て含ませてもらいます。

私自身も簿記講師という仕事上、簿記は独学で取得出来るかどうかと良く聞かれます。お金も安く済みますから、独学で取得出来るなら、それが一番ですよね。

簿記3級・2級・1級それぞれ独学合格は可能か

簿記検定試験は、3級・2級は独学で取得した人も多いです。

ただし、簿記2級は近年試験の範囲が大幅に改正されたので、独学の合格は難しくなってきています。

簿記2級の独学に関しては、「簿記2級は独学では難しい?勉強時間とスケジュールを簿記講師が解説」で紹介しています。

そして簿記1級となると、独学合格はかなり難しくなります。

独学合格が不可能とは言いませんが、「3級は独学OK」「2級は独学難しくなってきているので、通学が無難」「1級は通学1択」と考えると良いと思います。

 

簿記試験の合格率を考えると、通学がおすすめ

簿記の勉強で、独学を否定するわけではありません。

私自身、簿記2級は独学で受験・合格しました。

この資格を自分は絶対に独学で取る!という方は応援したいですし、その強い意思があれば、きっと合格出来ると思います。

ただ、独学はやはり習得に時間がかかるデメリットがあります。

特に2018年11月現在、試験の改正が行われていて独学で対策がしずらくなってきているので、独学で不合格になるよりは、学校で習って短期合格を目指した方が、貴重な時間を節約できると思います。

また、実際に習った人と独学の人とでは、合格率にも差があります。

努力したのに不合格で後悔するよりは、通学(通信含む)でしっかり学ぶことをおススメします。

独学の人と習った人の合格率の差

簿記の講座の受講をおススメする理由は色々ありますが、一番の理由は「合格できる確率が、格段に高くなるから!」です。

専門の講師に習うので、当然といえば当然ですね。

実際の受験者データを分析すると、やはり独学と通学では、合格率にかなり開きが出ます。

資格取得を目指す方は、もちろん合格したいですよね。

例を挙げると、第143回(H28.6.12実施)の日商簿記3級の全国平均合格率は、34.2%でした。

回によって合格率の差はありますが、だいたい3級の全国的な合格率は30~40%位を推移しているので、平均的な回です。

ちなみに、各回の合格率は公式サイトで公開されているので、興味のある方はご覧ください。(公式サイト:受験者データ

これに対し、私の簿記講座を受講された方の3級合格率は70%~90%位です。

けっして私の教え方が良いのだと、自慢したいわけではありません!

通学者の合格率は、確実にデータが分かる私の場合を例にあげましたが、他のスクールも同様に高いので安心してください。

(…でも私自身教え方にちょっとは自信あります。一人でも合格出来るように色々と工夫し、教えているので)

他の学校やスクール等の先生にもお会いしたときによく合格率を聞くのですが、簿記をきちんと教えている学校であればどの学校やスクールでも、大体同程度の合格率です。

ただ、学習期間や通学・通信などの学習形態によっても違いますので、総合すると3級合格率が60%~80%、2級合格率が50%~70%の学校が多いと思います。私の場合は、1ヶ月~3ヶ月程度通学してもらい直接教える形態なので、合格率も高めです。

きちんと専門の講師に習えば(もちろん本人の努力も必要です)、かなり高い確率で合格できるのに、全国平均が30%~40%の合格率であるということは、逆に習っていない独学者の合格率は全国平均より、かなり低いと考えられます。

独学者と通学者の合格率を比較

先ほど例に出した第143回(H28.6.12実施)の合格率34.2%という数字ですが、

合格者数÷実受験者数=合格率
28,705名÷83,915名=約34.2%

という受験者数に基づいて算出されています。

このうち、何名が独学者かは分かりません。2回目・3回目の受験者の方もいるでしょう。一概に考えるのは適切でないかもしれませんが、仮に、実受験者数の6割が独学者・4割を通学者と仮定して、通学者の合格率を平均的な70%と考えたときの、独学者の合格率を計算してみると、以下のようになります。

  合格者数 受験者数 合格率
全国平均 28,705名 83,915名 34.2%
独学者(受験者数の6割と仮定) 5,209名 50,349名 10.3%
通学者(受験者数の4割と仮定) 23,496名 33,566名 70.0%

独学者がもっと少ないと考えると、さらに悲惨な結果になります。

この割合が違ったとしても、独学者と通学者の合格率にはかなりの差あることは、明確です。

独学か通学か迷っている皆さんに、この合格率の違いを考えに入れた上で検討して欲しいと思い力説しました。

 

独学者は簿記試験の大幅改訂に注意が必要

ご存知の方も多いと思いますが、平成28年度~平成30年度にかけて、『簿記試験の大幅改正』が実施されました。

日商簿記検定試験の歴史において稀に見る試験の大幅改正であり、特に2級の商業簿記が大きく変わります。そのため、2級を目指す方は特に注意が必要です。

簿記2級の独学に関しては、「簿記2級は独学では難しい?勉強時間とスケジュールを簿記講師が解説」で紹介しています。

独学ならば、市販のテキストは新論点に対応した最新のものを使用すること

独学者の多くは市販のテキストに頼りますよね。

独学者向けに工夫されたテキストも沢山ありますが、今回の試験改正に伴って、各社厳しいスケジュールで対応に追われています。中には、残念ながら現時点対応がまったく追いついていないテキストも見られます。(古い論点が残っていたり、新しい論点の説明が少なかったり、削除される論点を削除しただけで販売されていたり・・・)

現在は試験の改変期なので、独学者用の市販テキストの内容が充実したものになるのは、試験改変期が落ち着いた数年後だと思います。

 

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