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独学より通学(通信教育)をおすすめする理由(2)

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独学より通学(通信教育)をおすすめする理由(2)

前回の、独学より通学(通信教育)をおすすめする理由(1)の記事では、通学(通信教育)をおすすめする一番の理由として、同区学者と通学者の合格率の違いを挙げました。

今回は、通学をおすすめする理由として、前回書ききれなかった理由を書きます。「独学で頑張るぞ!」と心に決めていらっしゃる方には、前回同様あまり参考にならないかも知れません。申し訳ないです。

独学・通学のどちらかを悩んでいる方には、ぜひ役に立てるような記事にしたいので、今回も精一杯書きます!!

電卓

2点目の理由は、ズバリ『簿記試験の大幅改正』のため

簿記試験の大幅改正について

ご存知の方も多いと思いますが、平成28年度~平成30年度にかけて、『簿記試験の大幅改正』が実施されます

日商簿記検定試験の歴史において稀に見る試験の大幅改正であり、特に2級の商業簿記が大きく変わります。そのため、2級を目指す方は特に注意が必要です。

簿記試験改正の理由

この試験改正には、簿記に仕事で深く携わる我々講師達も、かなり驚きました。ですが、従来の簿記試験は現在の会社で行う実際の業務と乖離した部分も多くありましたので、試験改正には納得しました。

今の時代はパソコンを使って会計処理を行うことが主流ですよね。

でも、以前の簿記試験の論点には、帳簿を手書きする際の書き方の学習なども必要でした。そのような、実現場で必要性の低い知識を学習するよりは、今の時代の実現場で求められる知識を多く学べる資格にしようというのが、試験改正の1つ目の目的です。

また、従来の簿記試験は1級と2級の難易度や試験範囲の差が、かなり広がっていました。

法改正や時代の変化で実現場で求められる知識も変わってきていますが、簿記の試験上、新しい論点は1級に追加されていたことも、差が広がった原因の一つです。

新しい簿記試験では、平成28年度から平成30年度にかけて、1級の論点の中より一般の会社で必要とされる論点が2級の試験範囲として追加されます。そのため、2級の学習範囲は広がりますが、1級と2級の大きな差は緩和される予定です。

今回の試験改正は、これらの問題を改善するためのものなので、前向きに受け止めるしかありません。

改正後の簿記資格は、今の時代の実現場で役に立つ資格であると同時に、今まで以上に価値のある資格であると考えて頑張ってトライしましょう。

詳しい改正内容に関しては、日本商工会議所(公式サイト)に掲載されていますので、ご確認ください。

簿記2級を受験する、おすすめのタイミングは「なるべく早く!」

前述しましたが、今回の大幅改正で一番大きな影響を受けるのが2級の商業簿記です。

平成28年6月、平成29年6月、平成30年6月試験のタイミングで、1年置きに容赦なく新しい論点がどんどん追加されます。

新しい論点の多くは、今までは1級の出題論点であった部分です。

この3年に渡り、全体的な論点のボリュームも年々増加しますので、2級受験を考えている方は、先延ばしにすればするだけ学習論点が増加します。早期の受験がお勧めです。

特に『平成28年6月平成28年11月平成28年2月の受験は、追加された論点より、削除される古い論点のほうが多いので、学習ボリュームが一時的に減少し、受験のチャンスです!!

簿記2級を取得したい片は、なるべく早めに!!

簿記

 

通学をお勧めする理由

さて、前置きが長くなりましたが今回の本題です。

この簿記試験の大幅改正が何故、独学より通学の方がおすすめといえる理由かというと、大きく4つあります。

(1)新しく追加される論点のほとんどは1級からの移行、すなわち難易度の高い論点である。

私自身も、1級を取得する際にこれらの論点を学習しましたが、正直頭を悩ませた難しい論点ばかりでした。もちろん、1級に出題されるレベルで2級の出題がされるわけではなく、比較的簡単な出題から始まるはずです。

それでも、とっつきにくい論点であることに変わりはありません。テキストを見てで独学するだけでは、理解しずらかったり、イメージがわきにくかったりすることが多いでしょう。

(2)市販のテキストへの新論点の対応が心配。

独学者の多くは市販のテキストに頼りますよね。

独学者向けに工夫されたテキストも沢山ありますが、今回の試験改正に伴って、各社厳しいスケジュールで対応に追われています。中には、残念ながら現時点(2016年9月時点)で対応がまったく追いついていないテキストも見られます。(古い論点が残っていたり、新しい論点の説明が少なかったり、削除される論点を削除しただけで販売されていたり・・・)

現在は試験の改変期なので、独学者用の市販テキストの内容が充実したものになるのは、試験改変期が落ち着いた数年後だと思います。

(3)市販のテキストの発売のタイミング

独学者の方は、なるべく早くテキストを購入して、学習を進めたいと考えると思います。

しかし、店頭に並んでいるテキストが受験したい回に対応しているとは限らないです。

例えば、2017年1月頃に、2017年6月の試験を目標として独学で学習を進めたかったとしましょう。約5ヶ月間学習期間がありますね。

しかし、2017年1月に店頭に並んでいるテキストは、2017年2月向けであり、2017年6月の新しい論点は含まれていません2017年2月の試験が終了するまでは、2017年2月試験の方が混乱するため、テキストは完成していても店頭に並ばないのです。

そのため、2017年6月試験の独学者の方が書店でテキストを購入することが出来るのは、2017年3月になるでしょう。学習に当てられる期間も短くなります。

テキスト発売時期の目安

これは、だれでも知っている大手専門校の方から話を聞いたのですが、店頭で購入する方の混乱を防ぐために、この時期に発売せざるを得ないのです。

ただ、テキストは完成していますので、通学者は上記にとらわれず、適切な時期に自分が受験する回に対応したテキストを購入することが出来ます

ちなみに、独学者の方もちゃんと出版社に問い合わせれば、自分が受験したい回のテキストを購入できるか、購入時期や方法を案内してもらえると思います。今このサイトを閲覧して頂いている、情報収集を欠かさない受験者であれば、大丈夫だと思います。

この件は、独学を希望し書店でテキストを購入する方が気をつければ防げることでもあります。

ただ、受験前にここまでの詳しい情報収集を行っている方は少ないので、失敗してしまいがちな所だと思います。

(4)試験改正に対する簿記講師が持つ、最新の情報を手に入れやすい。

簿記講師は、少なからず受験者より簿記試験の情報が手に入りやすい状況にあります。というより、簿記講師なら手に入れないといけないと思います。

大手学校の簿記講師は、長年学校が蓄積してきた情報と構築してきたパイプから、さすがに最新情報をよくご存知です。

小規模の学校の簿記講師も、日本商工会議所主催の簿記指導者セミナーに参加したり、多くの経験を持つフリーランス講師と情報交換することもできます。ちなみにフリーランス講師の中には、大手学校を渡り歩いてきた強者や、日商簿記試験の本試験の採点をしていた人など大手専門学校より情報通もいます。

試験の傾向が変わってきている近年、従来の過去問を対策するだけでは合格が厳しくなっています。

後出題の可能性が高い重要な問題や、試験の傾向など、具体的な講師が持つ最新の情報を手に入れることができるのは、通学(通信)ならではと思います。

まとめ

今回は、簿記試験の大幅改正に伴う影響から独学・通学を考えてみました。

重ねて書きますが、試験の改正が行われている平成28年度~平成30年度にかけての受験生(特に2級)は、通学をお勧めします。


 



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